お客様の声 No93
中古一戸建て購入
星大輔様・圭子様
本稿の執筆にあたり、私はある一つの点を告白しておかねばならない。
それは、私自身は、住居及び住居を所有することにまったく興味を持つていないということだ。そのことは、新たに家を購入し、転居を目前に控えた今もなんら変わるところがない。「転居を目前に控えた今」と書いておきながら、実は引っ越しの日がいっなのか、いまだによくわかっていないくらい興味がない。ここまでマイホームに興味がない人は余程珍しいらしく、よく変態扱いされるのだが、興味がないものは致し方あるまい。
ここで結婚7年目になる妻が登場する。今回の家の購入の発案者は彼女だ。そういえば現在住んでいる家の購入も彼女が決定した。その前には公務員宿舎に住んでいたのだが、学生時代から住んでいた居心地の良い下宿屋を引き払わせ、無理矢理公務員宿舎に引っ越させたのも彼女だった(しかも当時はまだ結婚していなかった)。つまり、その下宿屋以降、自分の住居について自分で決めたことがないのだ。逆にいえば、自分で気に入って住んでいたのは、その下宿屋が最後ということになる。この無理矢理引っ越しさせられた点についてはいまだに不満を持っているがそれはまた別の話だ。
そんな状況だからして、今回の家の購入も、当然妻が主導権を握ることとなった。購入したのは中古物件だったので、リフォームの必要があったのだが、内装に関しても当然私が興味を持つはずもない。そんな私を放っておいてくれればよいものを、自分一人で考えるのが疲れたもしくは嫌になったという理由で、妻は私にも内装等の決定に対して関与を求めてきた。確固たる信念もさしたる好みもないので、面倒臭そうに適当に答えると、真剣さが足りない私はこんなにも一生懸命に考えているのにお前は一体何なのだ家族に対する責任や義務といったことをどのように考えているのか仕事だけしていればよいというものではないのだ父母八田舎テ’泣イテオルゾ、と妻が責め立ててくるので閉口した。
実は、内装に関しては過去に一度だけ真剣に関与しようとしたことがあった。現在住んでいる住居の夫婦の寝室について、壁の色を真っ赤にして欲しいと望んだのだ。赤が好きなのでシンプルにそう望んだだけなのだが、寝室が赤では落ち着かないというよくわからない理由で却下された。寝室が赤では落ち着かないと誰が決めたのかそもそも寝室は落ち着く場所でなくてはならないと一体誰が決めたのかそもそも赤い部屋が落ち着かないというのが目本国民の大多数の意見であったとしてもここはオレの家である寝室の壁を赤にしろ赤にするのだ、と私は顔中を口にして喚いたのだが、やはり却下された。その代わりに、妻は寝室の壁の一面だけ赤にして、妥協したつもりになっている。私の意見が受け入れられないのは一向に構わない。むしろ、たったそれだけのことでお前の意見を取り入れ.てやったのだとばかりにした顔をされるのはまつぴらごめんなのだが、それはまた別の話だ。
ここで株式会社ハウスゲート枚方本店営業課長武本啓司氏が登場する。上記のとおり、今回の家の購入にあたっての夫婦間の温度差たるや、想像を絶するものであった。妻の難しい要求に応える物件を探してきただけでも驚愕に値するが、さらにその上彼は、ともすれば切れてしまいそうになる夫婦の絆を必死で繋ぎ止め、ときに叱咤し、ときに懐柔し、怒鳴ったりなだめすかしたりしながらも売買契約にこぎ着けた。それはもう神業と言って差し支えない。
その後も、妻の増大する一方のリフォームへの要求に対して担当の横川氏とともに苦しみながらも見事に応えて,くれている。家に関して興味皆無の私の代わりを立派に果たしてくれている。ありがとう武本さん横川さん。 ありがとうハウスゲート。
※上記はお客様に頂いた文章を転記しています
2013/06/03